まさに匠のワザ!バルガナイズ製法ってナニ?

  • 作成日:2015年02月24日
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東京青山の骨董通りに2002年にオープンし、大きな注目を集めた「バルガナイズ」というセレクトショップがあった事をご存知の方も多い事でしょう。現在は少しコンセプトを変えてリニューアルした形で営業していますが、もともとイギリス老舗ブランド、「マッキントッシュ」と「グローブトロッター」のダブルブランドショップとして誕生したのが、そもそもの始まりでした。一つのブランドを展開するオンリーショップやたくさんのブランドを扱うセレクトショップはよく聞きますが、ダブルブランドショップというのは珍しいですよね。二つのブランドが同じ会社だから?それとも二つのブランドの経営者同士が仲良しだから?いえいえ、ダブルブランドショップたる所以は「バルガナイズ」というお店の名前に由来しているのです。

バルガナイズとは?

バルガナイズとはそもそも1839年にアメリカで生まれたスニーカーの製法の事を言います。
具体的にはスニーカーのゴム底と靴本体の布の部分を接着させ、硫黄を加えた釜で熱と圧力を加えていく製法の事を指します。

職人の手作業による重労働

バルガナイズ製法は、ゴムを接合させるため、100度以上熱で約1時間も釜の中で圧力を加えます。その後、取り出したスニーカーを職人が手作業で形を整えながら、仮止めした糸を効率よく切っていきます。そして大きな扇風機で熱を冷まします。このように「バルガナイズ製法」は職人の手作業で行われるため、想像以上に労力と手間がかかり生産効率が悪いのですが、その分、ゴムの結合が強く剥がれにくい丈夫な商品が出来上がるのです。

マッキントッシュとグローブトロッターの共通点

このバルガナイズ製法を用いて、生地の裏にゴムを張り、防水性の非常に高いコートを開発したのが、マッキントシュなのですが、この同じ技術を利用して作られたバルカンファイバーという素材でできているのが、グローブトロッターのトランクなのです。

ちなみにバルカンファイバーとは、紙にバルガナイズ製法を加えられた素材で、軽量でありながら、非常に丈夫な素材です。
このように当時、画期的な製法により作られた機能性の高い二つブランドの商品は、旅行者などに絶大な支持を集めました。

現在バルガナイズ製法は、その大変な手間と重労働から、生産できる工場が激減していますが、とても価値のある商品として、今でも多くのファンが存在し、ステンカラーコートといえば、「マッキントッシュ」、旅行用トランクといえば「グローブトロッター」とそれぞれのアイテムの代名詞として人々に愛されています。その人気を陰でしっかり支えているのが、長い歴史を持つ「バルガナイズ製法」なんですね。

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