デザイナーの職種紹介

  • 作成日:2014年11月05日
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デザイナーの仕事内容

トレンドをリサーチし、自分のセンスで商品のデザインを手掛けるデザイナーのお仕事

デザイナーのお仕事は、トレンドを分析し、次に売れるであろう商品を企画、デザインし、実際に形にしていく事です。

「市場をリサーチし、イメージマップを作成」

商品を企画していくにあたり、まず最初にする事は、実際に街に出掛け、他社ブランドのお店や、街を歩く一般の方の装いをリサーチし、今の時代のムードや、売れている商品、次に来るであろうトレンドなどを研究、分析します。

その分析を元に、ファッション雑誌や、インターネットから、イメージする写真、画像などを収集し、大きなボードにコラージュしていく事で、次に提案したい世界観、コンセプト、商品、カラーなどがビジュアルとして、一目で伝わる様なイメージマップを作成していきます。

「生地の収集、制作」

作成したイメージマップに基づき、使用する生地を収集します。

生地屋さんにイメージを伝えて集めてもらう事もあれば、デザイナー自ら生地屋さんに向かい、大量の生地見本の中から集めていく事もあります。

また、オリジナルの生地やプリント図案を使用したい場合は、この段階で、生地の混率やプリント図案など、生地制作の進行を生地屋さんやグラフィックデザイナーと打ち合わせしながら行なっていきます。

「商品マップ作成」

使いたい生地が収集できたら、全体の商品の構成を大まかに決めていき、各商品ごとに使用する生地を当てはめていきます。

通常の場合、一つの生地に対して、2~3アイテム程度作成しますので、全体のアイテム数、価格帯、お店に投入する時期などのバランスを考慮して、アイテムと生地を選定していきます。

それらを生地ごとのアイテム構成に整理、図表化させ大きなボードに貼っていきます。この商品マップが企画進行の「たたき台」となります。

「デザイン作成」

「たたき台」として作成した、商品マップを元にそれぞれのアイテムのデザインを具体的に行なっていきます。

デザインをする際、デザイン画やイメージする写真などで、なるべく第三者に伝わりやすい書類を作成していきます。

ボタンなど、使用したい副資材や着丈などのサイズ感なども具体的に決めていきます。特殊な副資材や加工を使用したい場合は、この段階で、副資材屋さんや、工場さんとも事前に打ち合わせしていきます。

「パターン依頼」

具体的なデザインが決定したら、パタンナーさんにパターン(型紙)の作成を依頼します。

新規のデザインの物は、通常、パタンナーさんと打ち合わせし、イメージを伝え、トワルと呼ばれる、デザイン画に基づき立体化された試作品を作成してもらいます。

このトワルをトルソーもしくはモデルに着せ、着丈などのサイズ感やポケットなどディティールのバランスなどを検討し、型紙を作り込んでいきます。

「サンプル作成~修正」

型紙が作成されたら、実際に縫製工場さんに商品のサンプルを依頼します。

通常、縫製工場さんとの直接のやりとりは、生産管理担当者が行いますが、縫製工場さんからデザインに関する問い合わせがあった場合、デザイナーが打ち合わせを行います。

そして、サンプルが上がってきたら、イメージ通り上がっているか、商品として不備がないかを確認、修正を行っていきます。
大きな変更、問題があった場合は、2ndサンプル~3rdサンプルといった具合に何度かサンプルを作成していきます。

「社内プレゼンテーション~展示会」

問題なくサンプルが揃ったら、営業や、MD,プレスなど、社内ブランド関係者にデザインコンセプト、商品説明などをプレゼンテーションしていきます。
このプレゼンテーションを元に営業戦略、プレスなどの方向性を決めていきます。

展示会を行なっているブランドなどは、この社内プレゼンテーションを元に展示会で取引先様に営業していきます。
展示会中はデザイナー自身が取引先様に商品説明など接客を行います。

「量産検品」

展示会で注文が付いた商品は、量産していきます。

この業務については、生産管理が中心に行なっていきますが、最終的にお店に納品されるまで、問題なく商品の生産が進んでいるか、途中経過の商品が縫製工場から納品されるので、それらの検品はデザイナーが行い、より完成度の高い商品が上がる様、微修正を行なっていきます。

デザイナーの給与、スキル、資格

平均給与、給与モデル

平均月収15万~100万円
給与モデル 月収35万円(30歳女性、8年目)

アパレル企業に新卒入社した場合、アシスタントとしてキャリアをスタートする為、月収としては15~19万円程度と、決して多くはありません。

ただし、入社3~5年あたりから、月収25万~30万円程度の一般的な収入が見込めると考えられます。

チーフクラスで役職手当込みで月収50万円程度、有名ブランドであれば月収100万円程度の収入が見込めるでしょう。
ヒット商品を多く出せば、特別手当が出る企業もあります。

男女比

男性3:女性7

ブランドのテイストによって、さまざまですが、平均的には女性の比率が多い職種になります。ナチュラル系やカントリー系など、女性的感性、趣味趣向が色濃く反映されるテイストでは9割以上は女性が占めます。

しかし、ギャル系やセクシー系のテイストなどは、男性が求める女性像の感性が必要とされる事があるため、意外と男性デザイナーも存在します。

逆にメンズブランドでは、男性が8~9割以上占めるケースが多いでしょう。

とはいえ、世間的にはメンズブランドに比べ、ウィメンズブランドの方が圧倒的に多い為、業界全体では男性3割に対し、女性が7割程度の比率と言えるでしょう。

必要なスキル、資格

ファッションビジネス能力検定
カラーコーディネーター検定
ファッションコーディネート色彩能力検定
衣料管理士
洋裁技術検定
パターンメーキング技術検定
編物技能検定
繊維製品品質管理士
毛糸・レース編物技能検定

活かせるスキル、経験

洋服に関する全般的な知識、世の中のトレンドに関する情報収集力と分析力が求められる職種となりますので、純粋に洋服が好きだという気持ちがあり、研究熱心である事、そして流行に敏感であるという事も大切なスキルとなります。

また、デザインをプレゼンテーションする上で、イラストレーションの表現力も大きな武器となりますので、デッサンなど絵を描く勉強された経験も活かす事ができるでしょう。

アパレルデザイナーの有名人

自らの名前を冠したブランドを展開するデザイナーも多いので、ファッションにあまり詳しくない方でも名前を知られている事が多いのが、ファッションデザイナーという職業。

また、シャネルやクリスチャンディオールなど、デザイナー本人が亡くなってから数十年経った現在でも、ブランドとして、デザイナーの名前が残るケースも多いようです。

「カールラガーフェルド」

「ファッション界の帝王」の異名を持つ、カールラガーフェルド氏は、自身のシグニチャーブランドの他、長年に渡りシャネルやフェンディといったビッグメゾンのクリエイティヴディレクターを務めています。

老舗メゾンの持つ伝統的なスタイルの中に革新的なエッセンスを取り入れ生み出す彼の才能はまさに天才!

白髪のポニーテールにサングラスがトレードマークの個性的な風貌で、彼自身がファッションアイコンになる事もあります。

「マルタンマルジェラ」

コンセプチュアル系のデザイナーの代表格といえば、マルタンマルジェラ氏。

袖や裾が切りっぱなしの「ボロルック」で鮮烈なデビューを飾った彼は、その後も、アート作品の様な前衛的なコレクションを発表し、常にファッション界の常識をことごとく覆してきました。

コンセプチュアルで前衛的でありながら、ハイクオリティかつラグジュアリーな商品を作り続けており、かつてはエルメスのクリエイティヴディレクターも務めました。

「ステラマッカートニー」 「エディスリマン」

最近は、時代の空気や市場の流れを読み取りながら、それらを自身の感覚と上手に組み合わせて編集するタイプのデザイナーが特に人気があります。

元ビートルズ、ポールマッカートニーの愛娘としても知られる、ステラマッカートニー氏は、本場ロンドン、サヴィルロー仕込みのシャープなテーラリング技術とフェミニンなスタイルを融合させ、クリエイティブディレクターとして老舗メゾン、クロエを若々しく甦らせた他、スポーツブランド、アディダスの女性向けラインなどを手掛け、アクティブでオシャレが大好きな世の女性に絶大な支持を受けています。

メンズデザイナーの中で編集タイプのデザイナーとして、有名なのがエディスリマン氏。

彼は、イブサンローランリヴゴージュでデビュー。その後、ディオールオムのクリエイティブディレクターに就任し、かつてのドイツの軍服からインスパイアされた、タイトなスーツスタイルを発表し、スターデザイナーの仲間入り。現在はサンローランに復帰しました。

彼のロックかつ少年性のあるスタイルはオシャレな男性にたくさんのファンがいます。

「有名な日本人デザイナー」

日本人の中にも、世界的デザイナーは、数多く存在します。

コムデギャルソンの川久保玲氏、山本耀司氏、三宅一生氏、高田賢三氏などは、長年に渡り、世界のトップデザイナーとして、活躍してきました。

最近でも、アンダーカバーの高橋順氏や、アベイシングエイプのNIGO氏を始めとする中堅デザイナーも世界的に認知されています。

デザイナーの1日の仕事の流れ(一例)

10:00
出勤~メールチェック
今回の企画に使用したい生地、ボタン等を収集を依頼している生地屋さんや副資材屋さんより、問い合わせのメール対応。

10:30~
営業、企画生産会議
現在の店頭状況、営業からのリクエストに関する打ち合わせ、商品の納品スケジュールの確認。

12:00~13:00昼食、企画メンバーとランチミーティング
デザイナー、MDの企画メンバーと情報交換を兼ね、会社の近くのカフェでランチミーティング。
周りのお客さんの着こなし。着用アイテムなどもさりげなくチェック。

13:00~14:00
生地屋さん来社、商談
収集を依頼していた生地屋さんとの商談。
使用生地をピックアップ。

14:00~16:00
デザイン画作成
インターネットで情報を収集しながらデザイン画を作成。

16:00~19:00
トワルチェック、検討
依頼していたトワルが上がってきた為、モデルに着用してもらい、パタンナーさんとトワルのチェック、修正の打ち合わせ。

19:00~
市場リサーチ~帰宅
企画中の商品のデザインのディティールの参考、リサーチの為、ショッピングモール、セレクトショップへ外出。2時間ほどで数店舗を廻り、直帰。

デザイナーのやりがいと喜び

自分が企画した商品を試行錯誤しながら、デザイン、ディティールを決めていきながら、実際の形にしていくまでのプロセスは、非常に長い道のりですが、数多くの問題、アクシデントを乗り越え、店頭に並んだ時は、デザイナーとして、何にも変え難い達成感を得られると思います。

コレクションブランドなどでお仕事をする場合、ファッションショーを通じて、新作を発表する事が多いので、ショーを無事に終え、フィナーレを迎える際は、感動で涙を流す事もあります。

そしてデザイナーの喜びと言えば、何と言っても、自分が企画、デザインした商品が店頭に並び、お客様に買って頂ける事でしょう。

スタイリストさんなどに気に入ってもらえた場合は、いつも愛読しているようなファッション雑誌などで、自分が作った商品を、かっこいいモデルが着用したページを見る事もできるでしょう。

自分がデザインした商品が掲載された雑誌のページをスクラップし、大切に保管しているデザイナーも少なくありません。

また、ヒット商品を出した場合、自分がデザインした商品を着た一般の方を多く見掛ける事も増えるでしょう。とあるデザイナーさんは、偶然、自分がデザインした商品を着た人を発見し、嬉しくなり、思わず声を掛けてしまったとか。

デザイナーの苦労

デザイナーといえば、クリエイティヴなお仕事ですから、常に新しい商品を創造していく事が必須となります。

その為、生みの苦しみを味合う事は日常茶飯事です。また、「売れる商品」を作る事が義務となってきますので、自分の理想とするクリエイションと、現実的な売り上げの数字の板挟みに悩むデザイナーも少なくありません。

そして、商品を制作していくにあたり、イメージしていた生地やボタンなど副資材がなかなか見つからない事や、商品のコストと合わない為、使用を断念しなければいけないケースも多いでしょう。

その他、縫製中のトラブルなど、想定外のアクシデントに見舞われる事も多いので、落ち着いてデザインの業務に集中できない状況が続く事もあり、常に複数の業務を抱えながらスケジュールをこなしていかなければいけません。

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